リョウセイは図画工作が苦手だ。
同じクラスの女の子たちがレースフリフリ・お目目パッチリのお姫様の絵をフルカラーで書き上げる横で、彼の描く絵は「○→目、○→目、|→鼻、−→口」…以上で人の顔というシンプルなもの。
もしくは、ぐちゃぐちゃに線を描いて「迷路」。このどっちか。
保育園でする工作も苦手のようで、いつも彼の作品は、無駄な装飾は一切省き、シンプルを極限まで追求したようなスッキリとした味わいに仕上がっている。
ところが先日、発表会の劇で付けていたサルのお面は、めずらしく色が丁寧に塗ってあった。
あぁこの子も成長したなぁ…やっと人並みに塗り絵ができるようになったんだ…と、半ば感動しながらホメた。
返ってきた言葉。「ボクな、やりたくないな〜と思ってたら、隣に座ってた○○ちゃんが全部塗ってくれてん」。
…あぁ、そうっすか。感動したこっちがバカみたいだよ。
今日。お迎えに行って教室に入ると、子供たちが折り紙で作ったお雛様が並んでいた。
リョウセイの名前が付いた作品を探すと、なかなかいい出来だ。
ホメた。返ってきた言葉。「これな〜、おだいりさまは○○くんが、おひなさまは××くんが作ってくれてんで〜」
…やっばりね。ホメたこっちが間違ってたよ。
そんなリョウセイ、やっぱり字も書けない。
自分でフルネームを書ける子も多い中、リョウセイが書けるのは数字の1と0、後はひらがなの「し」「い」「り」あたりだけ。
他の子と比べるのはよくないのは承知だけど、あまりにも差があるので考えてしまう。
今夜のこと、発砲スチロールの破片を使ってポップコーン屋さんごっこをしていたリョウセイ。
お店屋さんになりきって、「塩味ですよ〜、1個100円、2個で50円ですよ〜」と言っていたので(この値引率…ナゼ?)、それを看板に書いたら?と提案してみた。
ノリノリでOKしたクセに、いざマジックが出てくると逃げ腰のリョウセイ。
「ボク書けないよ〜お母さん、書いてよ〜」ときた。
何とかなだめすかして、書いたのがコレ↓

結局、本人が書いたのは「し」「じ」「1こ」「100」。後は私が書くハメに。
ちなみに、読むほうは完璧で、最近では簡単な漢字も読んでしまう。教えてないのに。今日も「煮る」を読んでいた。この差はナンだ??
どこかの育児研究家みたいな人が、「入学前に無理にひらがなを教える必要はありませんよ〜自分の名前をひらがなで書けたら、それだけで充分なんですよ〜」と、さもそれが低いハードルのような言い方をしてた。
ごめんね、リョウセイは「り」と「い」しか書けませんよ。
あと1年あるから、それまでに自分からヤル気になって名前ぐらい書けるようになってくれよぉ…。
母も他力本願。
